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■場所が「南アルプス」となっているけど、具体的な土地は決めているの?
直ぐに計画できる土地はあるので例示したのですが、必ずしも此処とは決めていません。土地に対する愛着は各々違うものですから、集まったメンバー次第では他の土地になるかもしれません。計画した土地は当社にとって直ぐに企画できる土地であり、現地も確認して評価してもいるので挙げています。 |
■本当に1,000万円でできるの?
計画の説明にもありますが、土地の坪5万円は白州町の別荘地の相場です。また、外構などの整備は互いに協力して住みながらでも進めることができ、建物は木造ですれば、内装を自前と考えれば坪当たり33万円(1平米=10万円)はできない数字ではないと思います。八ヶ岳などの不動産情報を読んでいると坪80万円かかるなどと書かれていますが、あれは東京の会社が利益を含んで計算するとそうなるというだけであり、一般的な節のある材料を使った住宅づくりでは、コストは適切だと考えています。 |
■募集期限9月までに人が集まらなかったらどうするの?
公共の業務を中心に活動している当社の繁忙期は10月以降になります。従ってそれまでの間は、割合余裕のある時間を過ごしているのが常で、その間は日頃出来ない勉強やら、研修やらで時を過ごしています。特に最近は民間の設計業務も減り、余剰の時間も出来たことと、白州プロジェクトが遅々として進まない状況を打破させたいとの思いで採算度外視の計画にチャレンジしようと社内で協議し決めたのです。だから限定的ではありますが9月という日時を定め、メンバーが集まりさえすれば直ぐに出もかかろうと言うつもりなのです。 |
■プロジェクトの完成までの期間はどのくらいを見込んでいるの?
6月に公表して9月が募集期限ということで行くと、見込みが取れるのをもくろんでいるのが8月末。9月が現地見学会ができるのかなと考えています。実際にはもっと早く動ければいいのですが、プロジェクトを発案したのが遅くて応募期間を十分取れないのは残念ですが、10月を計画期間として11月が手続き期間と見積期間として、12月に基礎を施工することを最短距離に考えています。年内に基礎にかかれなければ4月以降に延びます。それはコンクリート打ちが凍結のために難しいからで、施工業者との協議如何で変わる部分でもあります。 |
■土地の所有関係はどうなるの?
今準備している土地であれば参加者全員の共有持ち分として所有権として計画します。持ち分比率は6人の等分とする方が現実的だと考えています。マンションのような床面積による区分では改造などの対応も難しく。土地の共同利用も難しくなると考えられますので、建物の建築面積(敷地に接する規模)を限定した上での土地の区分所有を想定しています。 |
■建物はどういう感じになるの?
建物は2戸を1棟で建てる二連戸住宅(セミ・ディタッチト・ハウス)による3棟建てを想定しています。外装は板張りで屋根は金属版張りを想定しています。また、各棟のデザイン基調は統一しますが、外装の板の使い方や玄関先の演出などで個性を付けようと考えています。 |
セミ・デタッチト・ハウスについてはこちらを参考にして下さい。
■建物の集合化とはどういうこと?
建物規模が小さければ単位当たりのコストは跳ね上がります。ですから建物を集合化して建設することが有効になるのです。ただし、棟割り長屋のような表と裏しかない住戸ですと、開放感や採光に問題が生じます。それを解決したのがセミ・ディタッチト・ハウスです。北ヨーロッパの低層住宅地によく見られる住戸タイプで、個々の住戸は小さくても建物が大きく見えます。 |
■これまでに、このようなプロジェクトの実績はあるの?
別荘と農地を複合的に利用しようとする計画は新しいものだと思います。特に、共生をテーマにしたものはこれからの時代にふさわしい計画だと考えています。最近、八ヶ岳周辺でも公的な支援で家庭菜園(クラインガルテン)を賃貸し、コテージも利用できるような場所があらわれ、次第に農地の利用を検討し始めているようで、今後、我々の計画がうまく進めば、真似るところも出てくると思われます。 |
■どのような人達を対象としたプロジェクトなの?
特に定めはありませんが、このプロジェクトに賛同していただける人が対象になります。また、賛同者同士でコミュニケーションを繰り返す内に仲間意識も生まれるでしょうし、参加意識が遠のく人もいるかもしれません。それは流れにまかせることになります。 |
■今後のプロジェクトの進め方としては、どのようなものを考えているの?
現状を概観しますと、メンバーさえ集まれば土地の取得は困難ではないことが解りましたので、同好の志を募ることがテーマになります。そのためにホームページ上に会議室を設け、参加者の自由な意見や問い合わせの場とします。また、地域も今は白州を限定していますが、同好の志の意思統一が図れれば必ずしも白州にこだわるものではありません。ただしテーマは「農と人との共生」を目指します。 |
■「白州コミュニティ・ビレッジ」はどうなったの?
白州コミュニティ・ビレッジが無くなったのではありません。このプロジェクトは白州コミュニティ・ビレッジの一つのモデルです。戸建てで共生する場合もありますし集合化もあるという、住まい方の多様性を企画しているのです。そして安価に安心して田舎暮らしが出来る方法を提案しているのです。 |