拡大図(JPGファイル=58kb) |
想定地:山梨県白州町
計画概要:
敷地は国道20号線からすぐの高台にあり、小さくまとまった畑の真ん中に土地があります。つまり農地についてはどこでも交渉により借りることが可能で、比較的利用しやすく安い土地を借地する事になります。また、農地の利用を拡大することも可能で、白州での生活の過ごし方如何では多様な展開が可能な土地です。人家からは独立していますが小さな集落の裏山にあたりますから、既存のコミュニティとの隔絶もありません。
地形は緩やかな東下がりの地形で、現在は敷地も含めて全体が畑地として利用されています。だから宅地として利用するためには農地転用許可が必要になりますが、地元の不動産業者が許可手続きをすることになります。また、敷地からは八ヶ岳が遠望でき、各住戸からの眺望が可能ですし、南側に畑が広がっているので日当たりも良好で、さらに北と西には林がありますので、防風林の役にもたちます。
もちろん土地の価格の交渉はするのですがその土地を気に入ることが大切なポイントで、具体的には見学会をして決定します。また、最終的な参加者が決定すれば他の不動産情報も集めて、客観的な価格で購入したいと考えています。むろん他の敷地でも良いものがあれば場所を変えることも辞さないスタンスで取り組みます。そうしないと本当に適切な価格での土地購入は難しいのです。
図に示した住宅の配置は、二軒が一棟の住宅というスタイルを取っています。オランダやドイツですてきな住宅地を見つけると必ず二戸一棟の住宅が見られます。一見、戸建て住宅風にも見えますが、確かに玄関が二つありそれぞれの庭が垣根で区切られています。日本でも戦後の官舎などに二戸の棟割り住宅が多用された時代がありましたが、私も一時期を過ごした経験があるのですが、棟続きのアパートとは違い、三方向に開放され、独立住宅に近い利用ができる住宅として評価しています。
各住戸はロフト的な二階を含む75平米程度の住宅として配置しています。おおむね一階のシルエットは四間×四間の16坪程度で描いています。小さい長四角は自動車で六台が停まるようにしていますが、計画により多様に変化可能です。いずれにしても参加者が決定して参加者とともに設計をするのですから、いわば注文住宅のように制限はありますが自由な設計ができるのです。だから当設計事務所の暇な時期でないと対応できないと言うことで期限を決めてあるのです。
是非とも参画を期待しております。
現況写真(敷地北より八ヶ岳方向を望む)